自然を眺めて癒される感覚でぼーっと荒川修作を眺める

久しぶりの名古屋市美術館。

館内に入ると、企画展には目もくれず常設展会場へ。

場内にある荒川修作のところまで行き、作品の前にある椅子に座りしばらく眺める。

僕にとって荒川作品は真剣に見て何かを考察するようなものではなく、自然と同じような物でぼーっと見て癒される物になっている。

完全な自然の風景ではなくお寺の縁側で庭園を眺めるのに近いような。

最初は庭園の造りのことなどを考えたり思いを馳せたりするものの次第にどうでもよくなるのと同じように、見ながら考えが無秩序に飛んでいく、その考えが収束しない感じがたまらなく心地いい。

その後も作品とは特に関係ないことをなんとなく考えるでもなく考えている。

広い空間だとより思考が収束せずにその場をふわふわと漂う感覚になる。

だから施術をする空間の場合は、あまり広くない方がいい。

荒川修作で癒されながら、カテゴライズしすぎないのって大切だと改めて思った。

分類しすぎない、決めつけない、思い込まない。