
「そんなところまで固まってたんですね」
「思ってたより状態よくなかったんだなって…」
そんな言葉を、施術中や施術後によく聞きます。
ほかにも、
「そんなねじれ方をしてたんですね」
「指が関係することもあるんですね」
といった声が出てくることも。
痛みや重さを感じて来られたとしても、
実際に触れてみると、自分が感じていた場所以外にも広い範囲に負担がかかっていたり、思ってもない場所が影響していたり。
たとえば、肩こりで来られた方でも、実は腕や手のねじれや緊張が根っこにあったり、肩の巻きや胸の詰まりが関係していたりすることもあります。
「痛みのある場所=原因」ではないことも多い。
身体は、全体のつながりとして在るからです。
コシュカでは、そうした全体のつながりを見ながら施術をしています。症状のあるところだけでなく、その周辺や末端の状態、全体の動きのつながりやねじれなどを見ていくことで、本当に手を入れるべきポイントが見えてくることがあります。
身体の状態というのは、急に悪くなるわけではなくて、日々の動き方や姿勢、何気ないクセの積み重ねの中で少しずつ変化していきます。だからこそ、普段の身体の使い方や負担のかかり方がどうなっているのかに気づくことがとても大切です。
施術を通して、「そうか、こんなところに負担がかかっていたんだな」とご自身の身体に興味を持たれる方も少なくありません。
そういった“気づき”が起点になって、その後の身体との付き合い方が少しずつ変わっていく。整体には、そういう役割もあるのかもしれません。
もちろん、気づいたことをどう整えていくか、どんなペースで向き合っていくかは人それぞれです。
そのときの身体に合ったタイミングで、必要なケアを続けていけたらと思います。あまり間が空きすぎないことも、大事なポイントのひとつです。