
休日の朝、起きてまず思ったのは、
「カミヤベーカリーのパンが食べたい」
一時期、色々なパン屋を開拓して回って狂ったようにパンを食べていたのだけれど、その中のお気に入りのお店のひとつ。最近久しく行けていなかった。
本山にあるお店。
お店はシンプルな白を基調とした外観で、中に入ると、全身からやさしさが溢れ出しているご主人が出迎えてくれる。
パン自体もシンプルなものが多く、パッと見ただけで丁寧な仕事がされているのもわかる。
カウンターにショーケースではなく、すのこ状の木の板の上に、息苦しくなく程よい間隔できれいに並べられているパンを、ご主人が取ってくれるスタイル。
そのときのパンの扱いも丁寧で心地良い。
味も余計なものがなく、シンプル。
でもただ優しいだけの味ではなく、アクセントに程よいスパイスが使われていたりするものもあり、そのギャップにやられる。
お店までは地下鉄の本山駅から少し歩くのだけれど、猛暑の中でもこういう時は苦にならないのは不思議。
今年から使い始めた日傘で直射日光を遮りながらとはいえ、さすがにそれなりに汗をかきながらお店に着くと、まさかのお休み。
9月の半ばまで1ヶ月程の長期休暇とのこと。
残念。
ちゃんと調べればよかった。
でも、お店自体は健在だったのでよかった。
もうかなり前のことになるけれど、
いわゆる大須商店”外”にあったパン屋さんの”アルスサンク”に久々に行ったら、閉店どころか建物が跡形もなくなっていて、コインパーキングになっていた。
それを見た時は、大袈裟じゃなくしばらく呆然と立ち尽くした。
そんな悪夢はもういらないですから。