知らず知らずに癖付いた腕のねじれが、首肩のこりや巻き肩のもとに?

腕のねじれと肩こりのお話です。

巻き肩という言葉もすっかり定着していますね。

肩が前に出て、それに伴って肩甲骨が外に引っ張られ、背中も丸くなっているあの状態。

あれを作り出しているのが腕のねじれなのです。

パソコンや料理や書き物など、普段何をするにも腕は体の前で使うことがほとんど。しかもだいたい腕を内向きにしていると思います。

そうなるとどうしても腕が内へ内へとねじれた状態が当たり前に。

実際、腕をぐーっと内向きにひねっていくと、肩が前に出て肩甲骨が引っ張られ背中が丸くなると思います。

それを両腕いっぺんにやると背中や肩が張ってくるのがよりわかるのではないでしょうか。

これは少し極端ではありますが、日常的にこれに近い状態が続くことで肩や首や背中のこり・はりを感じるようになります。

これを和らげるには意識的に逆の動きをするのが一番。

どこでもできる簡単な運動をお伝えします。

まず、だらんと腕を垂らした状態で腕を内向きにぐーっとひねっていきます。

手のひらを内へ回していく意識でひねっていきます。

こんな感じです

このように立ってやってもらうと腕の力が抜けてやりやすいです。

ここであれ、内にねじれている腕をなんで内にねじるの?と思われた方もいるかもしれせん。
それは、いつも内を向く癖が付いた腕をいきなり外に向かせようとするとどうしても反発するからです。

なので、まずは内向きにぐーっとひねります。無理のない範囲でひねれるだけ。
そしてその後外向きにぐーっとひねります。これも同じく無理のない範囲で。

こんな感じです

なるべく腕の力を抜いた状態で、手のひらを意識して内へ外へとひねってください。

ゆっくりと大きく。

それを何度か繰り返す。

事前に肩がどれぐらい前に来ているか確認して、より前に出てきている側をやってもらうと効果が実感しやすいと思います。

1日何回など決めずに気が向いたときに楽しくやってもらうといいです。

腕の動き方などを少し気にしながらやってもらうと意外な発見もあったりしますので、じっくりやってみてください。

この運動では、いわゆる肩関節を支点に腕全体をまとめてひねって、ねじれを改善していきますが、実は腕のねじれはもっと複雑なんです。

・肩から肘までの骨のねじれ

・肘から手首までの骨のねじれ(ここは2本の骨がクロスするようにねじれます)

・手首のねじれ

・指のねじれ

がそれぞれ別々にねじれていたりします。

この辺りは、それぞれの関節をひとつひとつ調整する必要があります。

つらい肩や首のこりは、腕から手先まで調整をすることでより楽になりますので、セルフケアだけではなかなか難しい、という方はご相談ください。