言葉のイメージというものは身体に直接的に作用します。

元も子もないというか極端な話をすると、肩こりとか腰痛という言葉が無くなればそれだけで肩こりや腰痛が無くなる、なんて話もあります。

肩こりや腰痛という言葉はかなり浸透しているのでいきなり無くすのは難しいですが、身体の動かし方であれば言葉とともにイメージを変えることは難しくないと思います。

そこで、まずは膝の話をしようと思います。

端的に言うと、膝は曲げるものではなく曲がるものです。

例えば、上の写真のように座るとき、膝を曲げようとしなくても股関節を曲げて座ると膝は自然と曲がります。

立って腿(もも)を持ち上げるときも、意識的に足に力を入れていなければ膝は自然と曲がります。

もっと膝が深く曲がる体勢である正座をするときも、立ち膝の状態から膝を曲げようとするのではなく股関節を折りたたむように曲げていくと膝は自然と曲がります。

膝が痛くて正座がつらいという方にこのイメージで身体を動かしてもらうと、それだけで正座ができてしまう方もいますし、正座まではできなくてもほとんどの方がいつもより深いところまで膝を曲げられるようになります。

股関節も曲げるのではなく折りたたむ、というイメージで動かすとそれだけで動きが変わります。

膝は曲げるものではなく曲がるもの

よろしければ頭の片隅に留めておいてください。