
足裏の感覚と立ち方の話
人工芝の上に立ってもらって、
しばらくしてから降りると、
「足裏がなんか変な感じがする」と。
モワモワするような感じだったり、
いつもより足裏をはっきり感じるというか、
自然と意識が足元に向くような感覚。
そして、そのまま立っていると
体が微妙に揺れているのを不思議がられます。
普段は眠りがちで、
あまり感じていなかった足裏の感覚が急に
はっきりしてくると、
それだけで立ち方の印象が変わってきます。
その後、足の指や足首まわりの小さな関節を調整すると、
「足裏が地面に吸い付く感じがする」とか
「いつもと立ってる場所が違う」とか
なかには
「両の足裏が床の反力を素直に受け止める感じがする」
なんてステキな言葉が出てきたりする。
さらに敏感な方だと、
内側に自然と体重が乗りやすくなることで
「骨盤がキュッと中心に寄る感覚がある」とか
上半身の力が抜けることで
「肩とか背中も楽な気がする」
とか感じてくれたり。
多くの人は「安定して立つ」というと、
まっすぐ動かずに立っている状態を
イメージするかもしれません。
でも実際の身体は、
完全に止まって立っているわけではなく、
わずかに揺れながらバランスを取り続けています。
その揺れの中で、
一番無理のない位置を探し続けている。
足裏の感覚がぼんやりしていると、
その微調整がしづらくなって、
無意識に身体を固めて立つようになります。
逆に、足裏の感覚がはっきりしてくると、
身体は自然に「ちょうどいい位置」を
探し始める。
僕が足裏の感覚を意識するようになったのは、
もともと目眩があった頃でした。
目眩の改善のための小脳を鍛えるトレーニングの中にも足踏みというのがあった。
足踏みのトレーニングをする中で、
足裏の感覚に注意を向けるようになったのが
最初のきっかけです。
その後、整体の仕事を始めて
いろいろ学んでいく中で、
あるワークショップで
人工芝の上に立つ体験をしました。
足裏に入ってくる感覚の違いが
とても面白くて印象に残っていて、その後も実験をしていました。
さらに師匠のもとで学び始めてから
目眩についてなんとなく話をしていたときに、
「後頭骨や側頭骨だけじゃなく、
足元の調整も大事だよ」
というのもふと聞きました。
いろいろな角度から
少しずつ繋がっていった感覚があります。
足裏の感覚が少しはっきりするだけで、
立ち方や身体の力の抜け方は
自然と変わっていきます。
普段あまり意識しない場所だからこそ、
少し感じてみると
面白い発見があるかもしれません。
足元の感覚が変わると、
身体の感じ方も
少し変わっていきます。
