
いきなりですが、何だかわからないものをちゃんと動かすのって難しいと思うんです。
それは身体もしかりで。
今回はそんな、分からないものを分かるようにすると身体の動きが変わりますという内容で、後半ではその代表として鎖骨についてお話させてもらいます。
骨や関節の場所や形や構造など、ちょっと知るだけでも身体の動きは変わりますよ。
まずは見た目での分かりやすさについて
例えば手、指は形が目に見えるのと、曲がる部分にもシワが入っているので、どこから曲がるか分かりやすく動かしやすいですよね。
手の甲の部分の骨は、指の部分のように目に見えて分かれていないので形が分かりづらく、指に比べると自在に動かすのは難しい。
ただ、手の甲にも指の骨が続いているので、その骨を感じながらしばらく優しくさすっていると少し動きやすさが出てきます。
これは、さすって刺激を入れることで頭(脳)に対してここに骨があるんだよ、と伝える行動になります。
動きが少なくなっていたり、全然動いていない、という状態が長く続いているところは頭(脳)もどこにどんなものがあるのかが曖昧になってくるんです。
そういった場所は身体のあちこちにあるのですが、
ここからはその代表格のひとつである鎖骨について
鎖骨が動くかどうかというのは腕の動きや肩まわりへの影響がとても大きいです。
というのも腕の付け根は肩ではなく鎖骨だからです(厳密に言うと少し違うのですが、まずは鎖骨からイメージしてもらうのがいいと思います)。

腕の付け根は鎖骨で、腕は肩ではなく鎖骨から動かすんだと覚えてもらって、その感覚を持ってもらうと腕の使い方が変わり、肩こりも楽になっていきますよ。
鎖骨をふだんから優しくさすって、ここに鎖骨があるんだよというのを頭(脳)に教えてあげてください。
情報がない、分からない、というのはある種不安なことなので、分かることで身体も安心しますよ。