睡眠の深さ=呼吸の深さ=肋骨の柔らかさ

睡眠の悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

睡眠の話になるとよく「睡眠の質」と言われますが、質って結構曖昧な表現ですよね。

なので、良い睡眠に欠かせない睡眠の深さという点で考えてみようと思います。

深い睡眠が取れるというのは簡単に言うとぐっすり寝られて、朝の目覚めが快調な状態ですね。

様々な理由で睡眠は浅くなりますが、深い睡眠を取るためには呼吸の深さと血液循環が大切。

というかこの2つで決まると言ってもいいぐらいです。

なので、ぐっすり寝るためにお風呂にゆっくり浸かって血液循環を良くしましょう、となるのです。

そしてもうひとつ、今回の主役の呼吸の深さはイコール肋骨の柔らかさ。

肋骨の柔らかさには呼吸筋の柔軟性が関わってきます。呼吸筋とは肋骨一本一本の間にある肋間筋と、肋骨の一番下に広くドーム状に付いている横隔膜。その他にもありますが代表格はこの2つ。

この2つの筋肉に柔軟性があり、肋骨が柔らかく動くことで呼吸は深く入ります。

深い呼吸というのは、肋骨が拡がることで肺が最大まで膨らむスペースを作り、肺により多くの酸素を取り込む呼吸のこと。

そう、呼吸をすることで肋骨が動くのではなく、肋骨が動くから深く呼吸が入るのです。

肋骨に手を加えずに自分でコントロールできるのは、呼吸の長い短いと速い遅いだけ。

よく言われる深呼吸というのはほとんどが長呼吸(長い呼吸)です。

外枠の肋骨が硬いまま長く息を吸うというのは、限られたスペースに無理やり酸素を取り込むこと。

それは体の内側に過剰な圧力がかかるので、血圧も上がり、脳にも負担がかかります。

肋骨が硬い状態でいわゆる深呼吸をするのは、実は危なかったりするのです。

少し話はそれましたが、ここからは簡単にできる横隔膜と肋骨のケア方法をお伝えします。

横隔膜を緩めるのには意外な場所ですが、肘の詰まりを和らげたい。

そのために上腕骨二頭筋(じょうわんにとうきん)という力こぶの筋肉を緩めていきます。

だいたい45°ぐらいに腕を開いたら、ゆっくりと外側に腕をクルクルっと捻っていきます。

その状態でしばらくキープすることでじわーっと力こぶの筋肉が伸ばされ緩んでいきます。

強く伸ばされる感覚を与えるものではないので、じわーっとで大丈夫です。

しばらくしたら一旦力を抜き、腕を内向きに戻します。

これを何度か繰り返すことで上腕二頭筋が緩み、肘の詰まりが和らぎます。

次に肋骨。

これは優しく、労るようにさするのが一番です。骨を感じながら優しく丁寧にさすってください。

普段から習慣にできればベストですが、寝る前に仰向けの状態でさすって肋骨を緩めることで眠りやすくなります。

仰向けで片側ずつ丁寧に10秒ほどさすると、それだけで肋骨が少し緩み、肋骨が開くのを感じられると思います。

その時、両腕を伸ばし手のひらを上にして体の横に置くことで、リラックスできてより呼吸も深く入りやすくなります。

継続が大事ですが、良い睡眠を取って疲労を回復させるために、よろしければ取り入れてみてください。