涼しい室内でも油断大敵、水分不足からくる熱中症の体験記

温かい飲み物と静かな環境で、
身体を休ませる時間も回復の大事な一部。

先日、室内で仕事をしていたはずなのに、まさかの熱中症っぽい症状に。
原因を振り返ると、暑さよりも脱水(水分不足)が大きな要因だったようです。
仕事や家事、趣味に集中していると、つい水分補給を後回しにしてしまうことってありますよね。

症状は、強い頭痛と吐き気がしばらく続くところから始まりました。
特に後頭部から首にかけての重だるさが増してきて、立ったり座ったりの姿勢になると痛みが一気に悪化。
逆に横になると少し楽になるので、起きていられる時間は短く、とても普段通りには動けない状態でした。

今回は、その回復に向けてやってみたことの中で、施術で普段やっていることの再確認になったり、「あ、これってこういう効果もあるのかも」という新たな発見もありました。
せっかくなので、そのあたりも含めて経験から得た気づきをシェアしようと思います。

ただし、熱中症になったらまず優先するのは水分と塩分の補給、そしてしっかり休養をとること。
これはもう、何よりも先にやるべき基本中の基本です。

熱中症からの回復でまずやった3つのこと

1. 横になる時間を増やす

頭痛が立位や座位で悪化するため、施術以外の時間は極力横になって過ごしました。
首の後ろに丸めたタオルを置き、首の自然なカーブを保つようにして休みます。
首を圧迫させることなく、空間を空けることなく。
ちょうどすき間を埋めるぐらいに。
こうすると首や後頭部の筋肉がゆるみ、負担が軽くなります。

2. 水分・塩分・温かいものを補給

まずは水やスポーツドリンク、ゼリー飲料でエネルギーと水分を一度に補給し、そのあと温かいお茶や味噌汁で内臓を温めました。
冷たい飲み物だけでなく、温かいものも加えてバランスをとりました。
食欲が出たら、豆腐と卵の雑炊など、消化のいいタンパク質を中心に。
あとは、このとき癒やしだったのがキュウリ。
金山寺みそを付けて丸かじりしていたのですが、身体が欲してる感じがありました。
水分を摂らないととはいえ、飲むばかりでもつらいので、食事で水分を摂るのも意識しました。

3. 刺激を減らす環境づくり

光や音の刺激は頭痛や吐き気を悪化させることがあります。
できるだけ部屋を暗めにし、スマホも最低限に。
ただ室温を下げるだけでなく、空気の循環も意識しました。

回復の中で試して気づいたこと

横になって休む中で、首や後頭部まわりの状態がどう変化するのかを観察してみました。
整体師として普段の施術で触れている部位でもあり、支え方や位置を微調整すると、頭痛や首まわりの重さが和らぎ、呼吸も楽になっていく感覚がありました。

最初は後頭部や首に触れるだけでも痛かったのですが、落ち着いてきてからは後頭骨を自分でできる範囲で調整。
普段の施術でも、後頭骨の左右差や上下差を整えると、頚椎のねじれが取れて動きが変わることがあります。

施術で普段行っている調整の効果を、自分の身体であらためて実感。
体調不良も、観察と学びの機会になることを実感するいい経験でした。

室内でも油断できない「水分不足」

屋外の暑さだけでなく、湿度や空調、長時間の集中でも身体は水分を失います。
涼しい環境で仕事をしていても、意識して水分を補給しないと気づけば脱水状態なんてことにもなります。

まとめ — 基本を押さえて、身体から学ぶ

熱中症対策はまず水分・塩分・休養が基本。
そのうえで、自分の状態をよく観察すると、回復のヒントや普段の仕事への学びも見つかります。

皆さんも室内だからと油断せず、こまめな水分補給と休養を心がけてくださいね。
身体は案外、正直にサインを出してくれます。

[もっと知りたい人向けの補足]

首の後ろにある深い筋肉(後頭下筋群)の一部は、脳や脊髄を包む硬膜と直接つながっています。
この部分が過度に緊張すると、血液や脳脊髄液の流れが滞り、頭痛や首の重さを引き起こすことがあります。

後頭骨の位置や動きが整うと、硬膜や周辺の膜組織の張力が和らぎ、循環が改善される場合があります。
普段の施術でも後頭骨調整で頚椎の動きや全身のバランスが変わるのは、このためです。