肩こりには腕の筋肉が関係するって知っていますか?

肩こりというと背中側の筋肉の問題がよく取り上げられますが、腕の筋肉も大きく関係します

今回はその中でも上腕二頭筋という、力こぶの筋肉について。

この筋肉は肘の辺りから肩甲骨の前側(ちょうど写真の赤い点の辺り)を結んでいます。

背面にある三角形の肩甲骨ですが、骨の一部は体の前側にまできています

何か重い物を持つときにはこの筋肉が使われているのが分かりやすいと思いますが、実は肘を曲げた姿勢をキープするだけでも常に使われ続けているんです。

スマホやパソコン、料理や書き物、あとは肘のところに引っかけてバッグを持つときなど、日常のあらゆる場面でそんな姿勢を取っていることが多いと思います。

そうなると、腕自体の疲れは感じなくとも筋肉は縮みっぱなし。

縮みっぱなしの力こぶは、付着部である肩甲骨の赤い点の部分を下へ下へと引っ張っていきます。

すると背面にある肩甲骨の三角部分が上へと引っ張られて背中は丸くなり、その姿勢不良から肩こりにつながるというわけです。

背筋を伸ばした姿勢をキープするのがつらいのは、この力こぶの筋肉が縮みっぱなしなために、背中を丸めようとする力が働き続けていることもひとつの要因だと考えられます。

ここからは、セルフでできる力こぶの筋肉を伸ばす方法をお伝えします

立った状態で行います。

まず、腕をだらんと下ろします。

そのまま、伸ばす側の腕を軽く横に開きます。脇にこぶしひとつが入るぐらいで大丈夫です。

そうしたら、もう片方の手で伸ばす側の鎖骨に触れます(写真の緑の点で示した骨です)。
なるべく内側に触れてもらうといいのですが、わかるところで大丈夫です。

そのまま腕全体を外向きにひねっていきます。手のひらが天井を向くぐらいまで。

すると、軽く力こぶの筋肉が伸ばされると思います。この軽くが丁度いいのです。

ほんの1秒ほどキープしたら、ふっと力を抜いて手のひらを内に戻す。

これを10回ほど繰り返します。


胸が自然と開いて、肩が軽くなるのを感じてもらえたでしょうか?

常に縮こまっているところなので日頃のケアも大切です。

ちょっとした時間にでもできますので、よろしければ日常に取り入れてみてください。