
ふだん、地面と接する機会の一番多い場所である足裏。足裏はとても優秀なセンサーでもあります。
立っているときも、歩いているときも、足裏は地面からの情報を受け取って、身体のバランスを上手に取ろうとしてくれています。
しかし、足元の小さな関節が動かなくなっていると足裏のセンサーも鈍り、それがうまく働かなくなります。
普段はあまり意識されない場所ですが、全身を支えるうえで足元の関節の動きは、とても大きな役割を果たしています。
足元と全身のつながり
身体は、より多くの関節や筋肉が一緒に働くことで負担を分散し、無理のない状態を保っています。
特に足元が繊細に動くことで、その上にある膝や腰なども無理なく連動し、全身のバランスが安定します。
一方で、足元がかたくなると身体はちょうどいいバランスがわからなくなり、あちらこちらに余計な力みが出てきます。
そうした小さな力みや緊張が身体の動きを鈍らせ、鈍った状態での日々の動きが負担となって積み重なり、腰の重さや首肩のこりといった離れた場所の不調につながることもあります。
施術で大切にしていること
当サロンでは、全身の筋肉や関節をみていきますが、その中でも足元の細やかな動きを取り戻すことを大切にしています。
土台から整えていくことで、全身の動きがスムーズになり、身体の回復しやすさにもつながります。
日常でできること
足裏のセンサーを目覚めさせるためにおすすめなのが、100円ショップなどでも買える人工芝の上に裸足で立つこと。
強い刺激は逆効果なので、あのくらいの刺激がちょうどいいです。
まず、立ったままゆっくり身体を前に倒して、どこまでいけるか感じてみてください。
そのあと人工芝の上に裸足で30秒〜1分ほど立ってみましょう。軽く足踏みをしても構いません。
もう一度、人工芝から降りて前に倒してみると……。
それだけでも違いを感じられるのではないでしょうか。
続けることで足裏の感覚は徐々に目覚めていきます。
料理をするときの台所や、歯を磨くときの洗面所など、ふだん立つことが多い場所に置いておくのもおすすめです。
おわりに
身体は足元から積み重なっています。
足裏のセンサーを整えることは、全身のバランスを取り戻すことにもつながります。
よろしければ普段は意識の外にある足元に、ときどき目を向けてみてください👣
