手技は主義|整体の手技には考え方が表れる

整体にはさまざまな手技があります。

何を学び、何を取り入れ、実際の施術でどんな手技を行うのか。

僕はそこには整体師それぞれの「主義」が表れると思っています。

大切なのは、「この手技を使えば良くなる」「この方法なら大丈夫」と決めつけることではなく、その考え方だけでは零れ落ちてしまうものにも目を向けること。

その身体が今どんな状態なのかを一緒に考え、可能性を探っていくことなんじゃないかと。

だから僕は、つらい場所だけを見ることはしませんし、過度に痛みを与えるような施術もしません。
決まったやり方に目の前の身体を当てはめることもしません。

全身の関節や筋肉などの状態を確認して、その人全体をみていきます。

この考え方には、自分自身の経験も影響しています。

20代でひどい目眩を患っていた頃、いくつかの病院で検査をしても原因がわからず。
それ自体は仕方ないとは言え、脳のMRIを撮りに行ったときには「仕事をしていないならストレスはないね」と言われたり。
病院内で心理カウンセラーにみてもらったときも、カウンセリングを受けたり心理テストを受けた結果が「心を開いてくれないからわからない」でした。

原因がわからないことよりも、自分の話や状態を十分に受け止めてもらえなかったように感じたことのほうが、今でも印象に残っています。

だから今でも思います。

結果ももちろん大切。
でも、それだけでは測れない価値もあると思っています。
「ちゃんと向き合ってもらえている」と感じられることも、そのひとつ。

整体にはひとつの正解があるわけではありません。

だからこそ、どんな手技を選ぶのかには、その整体師が何を大切にしているかが表れると思っています。

僕にとって手技は、技術である前に、自分の考え方や人との向き合い方を映すものです。